2022年11月10日木曜日

ロバの耳通信「ライン・オブ・デューティ」「モンスターズ・オブ・マン」

 「ライン・オブ・デューティ」(12年 英TVドラマ)

汚職警官を内部告発する特捜班の刑事たちを描いたBBCテレビドラマがシリーズを重ねるごとに大好評という。しんねりむっつりの英国人たちが、新型コロナでパブ通いを制限されテレビにかじりついて、こういう重いドラマにかじりついている想像をしてみたりする。この時期のロンドンはどんより曇り空に強い風か雨ばかりの日が続く。少し北に行くだけで雨にみぞれが混じり、閉塞感はハンパない。

で、無料Gyaoでコレをやるというので楽しみにしていた。ところが、初回の衝撃。おい、おいキライに”大”がつくレニー・ジェームズが主役で出てるじゃないか。一時メッチャはまって見ていた「ウォーキング・デッド」(10年~ 米TVテレビシリーズ)のモーガンじゃないか。シリーズ最終話であっけなく死んでしまったけれど、レニー・ジェームズの中途半端なワル役は変わらない。ほかのテレビシリーズものも同じような役が多かった気がするが、どちらかと言えばなるべくこの俳優にメが行かないように見ていたからね。ワタシだけなんだろうけれど、これくらい嫌われる役者って、本当はスゴイ名優なのだろう。

特捜班の3人の刑事たちのキャラが際立って面白く、英国らしい引き摺るようなストーリー展開は、AmazonPrime →Gyaoと繋いでシリーズ4まで見続けてきた「主任警部アラン・バンクス」(10年~ 英TVドラマ)と同じ味わい。「ライン・オブ・デューティ」はシリーズごとでいわゆるゲストスターが変わるというから、次のシリーズの始まりを待つとしよう。


「モンスターズ・オブ・マン」(20年 オーストラリア)原題:Monsters of Man

米国防省がネットでの遠隔操作シュミレーションのため戦闘ロボットを東南アジア某国ジャングルにパラシュート投下。遺跡だらけのジャングルだからカンボジアなのかな。とにかくそこに海兵隊特殊部隊出身の男が村人と暮らしていて、そこに迷い込んだ医学生集団。ストーリーに脈絡はないが、作戦行動を秘密にしておきたい米国防省は戦闘ロボットを使い見かけた人々を片っ端から殺してしまえと。オーストラリア映画のせいか、米国防省を思いっきりワルモノにして、つまりはロボットと元特殊部隊の戦い。

ドンパチに脈絡はいらず、どうでもいいやと思ってしまった結末。アクション映画としてはなんとか、2時間強我慢できたC級映画。さすがにこんな映画をコロナ騒ぎの映画館で放映してはいなと確認したら、日本未公開のVOD動画だと。