
池井戸潤のウリは「痛快」。「半沢直樹」(13年 テレビドラマ)も花咲舞大活躍の「不祥事」(16年)など、知ってる限りすべてハッピーエンド、勧善懲悪でキッチリ締めくくる。この「ようこそ、わが家へ」もそう。痛快で面白かったけれど、実生活はだいたい、腹立ちまぎれの悔し涙なんてことばっかりじゃないかな、フツーの人は。マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、トーマス・ハリス、パトリシア・コーンウェル・・とかかな。
で、考えた。「ようこそ、わが家へ」もマジメな会社員を主人公にするのでなく、ストーカーなり、ワルモノ営業部長を主人公にしたら、もっと面白かったんじゃないかとか。マゾのワタシはハッピーエンドよりクライム・ノベルのほうが好きというだけのハナシなのだが。
ヒトによく聞かれる、好きな作家。ジャック・ケッチャム、花村萬月、沢木耕太郎、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、トーマス・ハリス、パトリシア・コーンウェル・・とかかな。
「火の粉」(05年 雫井脩介 幻冬舎文庫)

カミさんは、終わらなかったならまた借り直せば言うのだが、実のところ辟易してしまったのだ。イヤなことはなるべくやりたくない、負けるから勝負事はキライな根性ナシのワタシの性格は救いがたい。274ページ、ちょうど半分のところに栞。いつか、そこから先を読む元気をだすことができるだろうか。
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