2024年12月20日金曜日

ロバの耳通信「スタンド」「リベンジ Revenge」

「スタンド」(16年 米・台湾・ベトナム)

戦後のベトナムのジャングルで放置設された地雷を踏んでしまったことに気付いた兄弟が、ジャングルのなかで一歩もうごくことができないまま、両親との折り合いが良くなかった境遇や、ドロップアウトし軍隊にはいったことなどを語り合う会話劇。あげくは、兄は地雷をなんとかしようと足元を探っているあいだに毒蛇に咬まれ、自暴自棄で足を外して爆死。残された弟も思い切って足を上げたら、地雷だとおもっていた足の下のものが車のホイールキャップだったというオチ。緊張感のあとはなんともやりきれない結末。
兄弟の間で語られた物語は、酒を飲みながら語られる言葉少なめの会話や生きることをあきらめたハナシだけだから、なんとも盛り上りには欠ける。

地雷を踏んでしまい動けなくなるというシチュエーションも、前にもいくつかあったから(「トラップ」(14年 仏)、「ALONE/アローン」(18年 米)など)そう目新しくもなく、緊張感も半端だったかな。

「リベンジ Revenge」(17年 仏)

ヤラれた女がヤッた男たちに復讐をするというよくあるスジなのだが、女性監督らしくヤラしいシーンはほとんどなく、徹底的の男たちにヤリ返す。崖から突き落とされ、背中に杭が刺さり腹から突き出たところで、ああこの後は悪魔と取引をして生き返り男たちに復讐するかと想像していたら、ちょっと違っていて、男から預かっていた興奮剤で痛みを紛らわし、自分で背中からの杭を取り出しビールの缶を焼いて血止めしてスーパーヒロインの誕生。ナイスバディーのイタリア女優マティルダ・ラッツが血だらけになりながら男たちをひとりずつ血まみれに。ここまで徹底的にやってくれると、残ったのは爽快感。
マティルダ・ラッツ姉さん、鈴木光司原作の傑作「リング」(98年 邦画)のハリウッドリメイク版3作目「リング リバース」(17年 米)でも主演張って、メッチャ怖がらせてくれたけれど、そのあと見ないな。どうしてるのかな。

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