2024年2月10日土曜日

ロバの耳通信「沈まない三つの家」「福福荘の福ちゃん」

「沈まない三つの家」(13年 邦画)

離婚するからどっちと暮らすか決めろと告げられた姉妹(神田家)、自転車のカギを失くしたため父親に迎えを頼んだがその父親が途中で事故を起こし死んでしまったため、母親に”あんたがわがままを言わなければ・・”と責められた女子高生(相模家)、スマホに夢中になり目を離した隙に幼い息子を川で失くした母親(最上家)-の三つの家の物語を描いている。それぞれに重い物語で、十分悲しいのに三つの物語を行き来しながら川を中心につないだだけの脚本だからか、感情が長続きしない。悲しさは浸るからより感情が高ぶり感動につながるのだ。オムニバス映画や短編小説集は、かなりの名作でも振り返ってみても感動したのはひとつかふたつ。
「沈まない三つの家」はどれも悲しい物語なのだが、充分に浸れなかった。

「福福荘の福ちゃん」(14年 邦画)

いわゆる人情ドラマで、普段はほとんど見ることがないのだが、予告編で見たペンキ塗装屋のオッサン役の大島美幸(森三中)の表情が良く、大ファンの平岩紙(この映画でも、いい感じ)も出ていたのでチョイ見のつもりが、結局最後まで見てしまった。ストーリーも役者のキャラも作りすぎのこそばゆさもあったが、まあ楽しめたからヨシ。
エンディングにつながる挿入歌「出発の歌」(上條恒彦と六文銭)が懐かしく、滲みた。


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