「1944 独ソ・エストニア戦線」(15年 エストニア)原題:1944
第二次世界大戦で占領軍ドイツ側とこれを迎え撃つロシア側の二手に分かれ、同じ国の国民たちが殺し合うことになってしまったエストニア兵士たちの物語。初めてのエストニア映画だったが、画像はキレイで音楽もピッタシ。なにより、誰も知らない俳優たちが、演技なのか天然なのかの想像もつかないがなかなかソレらしい兵隊たち。気負わず自然で、怒ったり悲しんだりの”彼ら”に親しみを感じるのだが、みんなあっけなく死んでゆく。喪失感が半端ない。
塹壕の中を走り回るシーンが多く、さっきまで攻略サイトを見ていた戦争ゲームのCall of Dutyを思い出した。ゲームのように不死身のヒーローは出てこない。主人公がいないから丸太を断ち切るような終わり方。悲しみだけが残った。
エストニアについて全く知らなかった。大国に挟まれ同じ国の人々が殺し合ったという歴史を知って、朝鮮戦争やベトナム戦争を思った。
香港でも、ミャンマーでも同じことが起きている。
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