
あちこちで、人間に似せたロボットを見るようになってワタシが感じている一種の気味悪さは、ロボットがさらに進化する前兆なのかと、一層気味悪くなる。
映画は、国の研究機関で働くロボット工学の研究者と彼のロボットのもとにインタビューに来た女性雑誌記者との三角関係のもつれを描いたものだが、映画の後半はとっておきの種明かしを次々に見せられ次はどうなるんだとさらなる「不気味」期待のドキドキが収まらず。とんでもないラストのあとにタイトルバックが流れ、一息ついたところでダメ出しのシーンでもう一度「不気味」を感じることになった。
「メッセージマン」(18年 インドネシア・オーストラリア)
アクションまたはオバケのイメージのインドネシア映画ということでちょっと舐めていたのに、半端ないスピード感にすっかり参ってしまった。「ジョン・ウイック」+「ミッション・インポッシブル」の造りなのだが、脚本もしっかりしていて手抜き感ゼロ。耐えに耐えていたスーパー・ヒーローが悪の本拠地に乗り込み、負傷しながらも敵を一掃のスジは珍しくもないが、インドネシアの貧しい島を舞台にした少年と隠遁生活をするヒーローの交流やそれを踏みにじる海賊の登場など、人情モノの設定が良かった。製作スタッフも配役も全く知らない映画だったが、映画は娯楽ーのキホンをきっちり守った予想外の面白さに脱帽。続編を心待ちにしたい。