「ビギニング」(14年 オーストラリア)原題:Terminus
宇宙生物が人間の病気を治すというスジはどこかにもあったような気がする。胡散臭い科学省の役人とか、宇宙生物とかがあまりにもチャッチイので、ただでさえ現実感のないSFが、よけいにつまらないものに。B級にも入らないこの映画のラストの数秒、コンクリートミキサーのような容器に入って核戦争から脱した若い二人が外に出た時、緑多き新しい世界だった、というところ「だけ」が気に入った。ずっと暗い話ばかりだったから、新しい世界をもう少し見せてくれたら、もっとよかったのにと残念。原題と邦題が逆の意味を持つもの珍しいが、終わりはなにかの始まり、ということにしておこう。
「リヴォルト」(17年 英・南ア)原題;Revoltポスターの釣りには堂々と”「第9地区」X「インディペンデイス・デイ」”と、面白い作品をパクってミックスしたものだと、断りがあった。米兵士とフランス軍女医がアフリカのコンゴで地球外ロボットと戦うって、ハナシ盛り過ぎだろう。CGの出来も良く、ドンパチもの好きだから映画そのものは結構面白かったし、個人的な趣味では女医役のベレニス・マーローが気に入ったからまあ、いいかと。
「死の谷間」(15年 アイスランドほか)原題:Z for Zachariah
核汚染の地球で周囲の山のせいで汚染から守られている谷。そこにひとりで暮らす若い女。被爆し、女に助けられ一緒に暮らし始めた男は働き者の黒人。もうひとりその谷に行き着いたふたり目の男はイケメンの白人。ひとり暮らしは平穏、ふたりは出会いと喜び。3人になると嫉妬と戦い。アダムふたりとイブの物語の結末。なんだかね、結局はイブだけになってしまうのか。苦味の残った映画だった。原題の Zachariahは預言者の意味もあるが、Aはアダム、Bはベンジャミン…、最後Zはザカリアだと。意味不明だが聖書からきているらしく、原作には解説が書いてあるらしい<Google>。
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