中2の少年がいじめられる絶望の毎日を綴ったのがこの「絶望ノート」。いじめられる毎日の救いを「石」に求め、いじめっ子の死をその石に願い、その呪いが叶うというスティーブン・キング張りのミステリー。石にいくら願いや呪いをかけても、それはないだろうとも思う。死んだ猫が生き返ったり(「ペット・セメタリー」(キング))とかのありえないハナシも、キングだったら許せるのだが、さすがに普通の作家が石に願いをかけて呪い殺した・・なんてのは、やっぱりルール違反で、特にこういう犯人捜しのミステリーではありえない。
で、いじめっ子が怪我をしたり死んだり、あげくのはてが担任や父親まで死んでしまうと、おいおい犯人は誰だと、結構楽しめた。これから読む人もいるから、コレも書いてはいけないんだろうな。あ、あとがきの解説を先に読むと、レトリックもバラしてあるからひどい目にあうよ。
文庫版637ページはさすがに疲れる。最後の数十ページに謎解きがされるが、それまでと違い性急で辻褄合わせのようなところもあるから、コレも疲れる。
ほとんどが、いじめられた少年の日記だから、まじめに読むと結構辛いものがある。覚悟!
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