テレビ放映された「海街diary」(15年邦画)を。雨の月曜日に腰を据えて見る映画は、予告編やら原作本の書評やら事前チェック怠りなく準備。監督や配役もワタシ好みだし、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞ということで期待も大きかったのだが、出来が悪いというほどではないのだけどね、イマイチ伝わってこないんだよ、というワタシのコメントに、一緒に見ていたカミさんが「一時間半に押し込めているんだから、そこまではムリじゃないかなー」と。それはそうなんだけど、筋立ての設定からもっと、もっと奥深いジワーっとくるものがあるはずなんだ。(是枝裕和)監督だから、涙を無理強いさせたりはしていないこともわかっているんだけども、これだけの原作、監督、配役、音楽を手当てできていながらと残念。
「海街diary」の原作は吉田秋生による少女コミック。作画はうまくないが、横顔のアップやセリフを抑えたコマ割りは絶妙だし、主人公の四姉妹が住むという鎌倉の町や海、江ノ電極楽寺駅の描き方ではホンモノを良く知っているワタシにはこの漫画のコマのほうがずっと記憶に残っている。
音楽を担当したのが、菅野よう子。「花は咲く」の作曲で有名だが、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(03年邦画)などのアニメ映画やゲーム「信長の野望」シリーズ(86年~)、CMなどなど、日本を代表する作曲家、プロデューサー、ピアニスト、最近は歌手もーで大ファンである。近年はゲームなんかもエピック流行りで、映画やゲームそのものより強い印象を与える楽曲が多いが、「海街diary」の
決して前には出てこない音楽は菅野よう子らしくて好感が持てた。
外はまだ雨が降っている。
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