2016年9月21日水曜日

ロバの耳通信「私にはコレに向き合う勇気がない。ファイト!」

毎朝のことだが、気になることがある。

エレベーターから降りてきた車椅子の女性が駅員さんとホームで電車を待つ。通勤列車が入ってくると、駅員さんがホームと電車の間に渡し板を置き、車椅子の女性を電車に乗せる。その間、女性も駅員さんも一言も発しない。女性はその間、つまりはホームで電車を待つ間から、電車に乗るまでずっとスマホに向き合い、顔をあげることもない。ありがとうとか、いつもすみませんとかそういう言葉は「一度も」ない。ちょっとのしぐさや微笑みさえも。

駅員さんは同じ人ばかりではないから、この無言劇は特定の不仲な関係だからではないらしい。
最初のころは、その車椅子の女性は、耳か口も不自由なのかと思っていたが、何度か、お友達だろうか、ホームで親し気に話しているところに出合わせたが、普通に会話をしていたから口がきけないわけではないことは確か。

ワタシは車椅子で電車に乗ることはないから、この女性の立場にはなれないし、駅員さんでもない。それぞれの事情もあるだろうからとは思うが、気になってしかたがない。毎朝、毎朝だから、この無言劇を見るのが辛くなってきた。何かが間違っている気がするが、ワタシにはなにもできない。明日から、少し早めの電車に乗るようにしようと思う。朝から気分の悪い思いをすることはないと、逃げる自分に言いわけをしながら。

「ファイト」(中島みゆき)が好きだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿