
リドリー・スコット監督は決してファンを裏切らない。「エイリアン」(79年 米)シリーズの最新作であり、「プロメテウス」(12年 米)の続編。とはいえ、このシリーズは、どれから、何度見ても楽しめる。怖さは手を変え品を変え、ぞんなバカなと思われるストーリーも、舞台を宇宙にしてリドリーが語ると、未知の宇宙ならこういうこともあるだろうと思わせられる。緊張と弛緩の繰り返しで深みに誘い込む技法は日本の怪談話にも似て、気が付けば観客は舞台の上で踊らされている。エンドはさらなる恐怖を観客に植え付けたまま暗黒に放り出す。
いつも泣き顔のキャサリン・ウォーターストンが良かった。「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーになるような、そんな気がしている。
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」(17年 米)

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