2017年7月6日木曜日

ロバの耳通信「ハクソー・リッジ」

「ハクソー・リッジ」(17年 米)

メル・ギブソン監督作品ということで期待。メル・ギブソンの意図は反戦だったと思うが、国威高揚のヒーローものになってしまった。何に、いや誰に気を使ってこんな作品にしてしまったのだろうか。銃を持たない衛生兵ドスを演じたアンドリュー・ガーフィールドは、「ソシアル・ネットワーク」(10年 米)、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(12年~ 米)、「沈黙-サイレンス-」(16年 米)で、おなじみなのだが、いつものへらへらヤンキーの表情、こういう顔だからやむをえないが、どうもシックリしない。主役はミスキャストだと思うが、ドスの父親役をやった、ヒューゴ・ウィーヴィング(「マトリックス」シリーズ(99年~ 米)のエージェント・スミス、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ(01年~ 米)ではエルロンドを演じた)がメッチャ良かった。メル・ギブソンはドスより、ドスの父親に反戦の祈りを込めたのだろうか。

日本兵が、次々に吹き飛ばされ、火炎放射器で焼かれるシーンはなんとも後味が悪いし、日本の将官の切腹シーンはただのグロ。沖縄戦が舞台なのだが、沖縄の方々はどう見るのだろうか。

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