2025年2月10日月曜日

ロバの耳通信「ミッドナイトイーグル」「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

「ミッドナイトイーグル」(07年 邦画)

高嶋哲夫「ミッドナイト・イーグル」(03年 文春文庫)を読もうと検索していたら、同名の映画を動画サイトで発見。主演に大沢たかお、ワキに大好き竹内結子の懐かしい名前を見つけ、映画を先に見ることに。
元戦場カメラマン(大沢たかお)が後輩の新聞記者(玉木宏)と長野の山中で行方不明となった米軍機が核搭載のステルス戦闘機であったことを知り冬山を捜索に。途中で一緒になった自衛官と、搭載された核爆弾を爆発しようとする北朝鮮兵士と闘う。
高嶋の小説では、日本の政治家は”優秀に”描かれることが多いが、この映画では冷静沈着に見えながらも、重大な決断を任されたことに悩む内閣総理大臣を演じた藤竜也、内閣危機管理監役の袴田吉彦、内閣官房副長官役の橋爪淳がなかなかリッパで良かった。
大沢たかおは、今年「キングダム」(19年 邦画)で久しぶりに会ったが、全然歳とってないなの感。

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(17年 米英)原題 Darkest Hour

欧州戦線で周囲が皆ドイツにヤラれる中、徹底抗戦を叫び続けたチャーチル英首相の役をゲイリー・オールドマンが演じていて、チャーチルを魅力的なジジイに。すごいぞ、ゲイリー・オールドマン。頑固で癇癪もちなのは地かもしれないな、あまりにもピッタリ。

英国の議会や内閣府の様子など、興味深いところもたくさん見れたし、ダンケルクの戦いなど当時の歴史もおさらいができた。一か所だけ気になったところが、最初はチャーチルを冷遇した英国王ジョージ6世が、英国陸軍の大苦戦に接し、日和見から一転しチャーチル支持に転じるところ、まあ格好良く描かれているがやむを得ないところか。

原作や脚本がいいのか、衒わずチャーチルにスポットを当てていねいにその人となりと不安な時代を描いた秀作。

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