「散歩する侵略者」(17年 邦画)
やたらと動作やセリフが大きくて舞台劇が原作かなとあたりをつけていたら、劇団イキウメの舞台(前川知大 05年~)だと。昔、どこかに見に行った素人集団によるアングラ舞台を思い出した。
とはいえこの映画、長澤まさみ、松田龍平ほかキャスティング(だけ)は豪華だったから、これだけの役者を揃えるんだったら、もっとなんとかならなかったかなと。原作ができていないのか、脚本が甘いのか、ストーリーに一貫性も起承転結もなく、ロケーションもいかにもお金がかかっていないところばかりで、リアリティーもクソもない。まあ、地球人が宇宙人に侵略されかかるという滑稽なハナシだからスジもリアリティーもあったもんじゃないが。
ただ、邦画界も仲良し有名俳優を集めてなんか作れば売れると思ってると、ダメになるよ。個人的に長澤まさみ、松田龍平の大ファンだから、メが厳しくなっているのかもしれないけれど。
思ったのは、こういう演劇はオシマイだ、もう映画にしようとか考えないでほしいと。
「大コメ騒動」(19年 邦画)
富山の中の黒歴史といわれている大正7年に起きた米騒動を題材にした映画。ボスキャラ役の室井滋、夏木マリほか豪華キャスト汚いおかか(女房)たちも頑張ってる感も強かったけど、最初から最後まで、ギラギラ眼の井上真央が圧巻の演技だった。美人じゃないけど、圧倒的な存在感にまいった。前述の「散歩する侵略者」のつまらなさとこの映画の面白さの違いはなんだろう。
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