「ハッキング・アイ」(12年 仏)原題: Aux yeux de tous
イスラム過激派によると推定されたパリ駅での爆破テロ。映像記録が残っていないという当局の発表に疑問を抱いたパソコンオタクの青年<アノニマス26>が、ハッキングにより監視カメラの映像を片っ端から調べ、真犯人とその背景を探し出す。ヨーロッパの監視カメラの普及を見れば、ハッキングの困難さは別にしても、こういう捜査も当たり前にあるんじゃないかとも思うが、約10年前だよ。画面のほとんどが監視カメラの画像だから、ドキュメンタリーフィルムを見ているような臨場感がハンパなかった。爆破テロなんかが起きると、イスラム過激派よるテロとして片付けられているようだが、この映画のように政治家たちの謀略とかが裏に隠されたままになっているんじゃないかな。
「ディストピア パンドラの少女」(16年 英)原題:The Girl with All the Gifts
はやりのゾンビ映画かと軽く暇つぶしのつもりで見てたら、食事時間が惜しいくらいクギ付けに。原作(「パンドラの少女」(16年 マイケル・ケアリー 東京創元社)もいいのだろうが、ゾンビのソレらしさや荒廃した都市の風景などが良くできていてひさしぶりにいい映画に逢ったとちょっと感激。製作陣やキャスティングからはB級といってもいいくらいなんだけど、とにかく面白かった。未知の細菌で感染者は人肉嗜好のゾンビに。妊娠中に感染した母親から生まれた子供たちが高い知能や身体能力を持つことに注目した政府は、子供たちを軍事施設に押し込め教育しようとし、医者は子供たちの脳や脊髄からワクチンを抽出しようとする。そんな子供のひとりの少女と女教師、医者、軍人たちが力を合わせ食糧などを探しながらゾンビたちの群れを横切って、安全地帯に逃れようとする。
無人スーパーでの宝さがしとか無音で避けながら移動とか、まあ、今やゾンビ映画のよくある展開なのだが、ロールプレーンゲーム感覚で映画をたっぷり楽しんだ。
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