
普通、といっても働き者の夫とグレていないふたりの子を持つ、まあ、めぐまれた主婦志乃子が骨董を手に入れてからの謎解きミステリーのような物語。
「水のかたち」という題名がピッタリの志乃子とその周囲の人々の縁(えにし)の物語は、出来すぎ感はあるもののイヤ味がなくズンズン進む。
濃密な人間関係が嫌で仙人のような、否、オタク生活をしている私にはうらやましいより、むしろ「よくやるなー」とあきれるほどの志乃子の豊かな人間関係とフットワークだ。うんうん、経済的な心配はもとより、病気や家族やその他もろもろの心配事がなく、骨董などとひとり相撲を取っていられる有閑夫人の駄話ではないかと、正直僻んでみたりもする。
骨董だけでなくジャズや洋酒、糖尿病、コーヒーについての蘊蓄はウザイけれども楽しい。
昨年末以降、まだ何冊目かにしかならない宮本輝の作品ではあるがいろいろなシーンを見せてくれている。当分飽きそうにない・・な。
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