「私の少女」(14年 韓国)児童虐待、LGBT、不法滞在、地方の労働者不足、アル中など韓国社会が自ら認識しつつも、根本的な解決策が打ててないを映画の中で強く
「意識」させている。ハリウッド作品とは異なり、娯楽に終わらせていない。面白くて時間を忘れる、なんてことはなく、深淵を覗いてしまう。こわごわの奥はいつも暗闇。
「私の少女」の主役はいつも暗い顔のペ・ドゥナだが、際立って存在感のあるのが、もっと暗い顔の子役キム・セロン。村の警察所長ヨンナム(ペ・ドゥ)の部下が少女ドヒ(キム・セロン)を
「ちいさな怪物」と。ネタバレになるので書かないが、ドヒはまさに怪物なのだ。タイトルバックとともに流れる歌がいい。浸みる。
孤児院における養子という児童売買を扱った
「冬の小鳥」(09年 韓国)、臓器売買や麻薬を題材とした
「アジョシ」(10年 韓国)。どれも幼いキム・セロンが暗い表情で暴力の嵐の中に立っていた。
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