「グレートウォール」(16年 中・米)
「赤いコーリャン」(87年)以降、ずっとファンのチャン・イーモウが監督で、主演がマット・ディモン。万里の長城を題材にした映画ということと、香港のアンディ・ラウが出ているということで大歴史ストーリーに期待し楽しみにしていたこの作品、60年ごとに人を襲うというバケモノと万里の長城の守備隊との闘いという荒唐無稽の物語だが、CGが良くできていて、中国映画らしい人情活劇も楽しんだ。裏切りやら色恋沙汰ヌキの冒険活劇はストレス発散にちょうどいい。
チャン・イーモウは少し書きたい。「菊豆」(90年)、「初恋のきた道」(99年)、「HERO」(02年)、「LOVERS」(04年)の4作を薦めたい。特に「初恋の・・」は情感あふれるラブストーリーでこういうのにいたって弱いワタシは何度も見て、そしていつも泣いた。
チャンイーモウと言えば、「活きる」ですな。息子が死んでも、娘が死んでも、活きる。文革と退廃、ハレとケ。中島みゆきが聴こえてくるようです。自分の人生はとなると反省に小さくなるばかりです。
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