「いぬやしき(10)」(17年 奥 浩哉 イブニングKC)
先月ベストセラーをチェックしていて偶然出会ったマンガ。ネットで読みだして夢中になり、ラストとなるらしい10巻のアップロードを待っていた。「イブニング」(講談社の漫画雑誌)の連載ものらしく、すでにアニメ化もされ、来年には実写版も出ると。確かに、よくできた原作、日本のマンガはすごい。
宇宙人により機械にされた初老の男(犬屋敷)の物語。必死に手に入れたマイホームが家族に喜んでもらえなかったたばかりでなく、ガンで余命3か月を宣告され、生きる意欲を失ったサラリーマンが、ホームレスを助け感謝されたことから人助けを人生の目的と定め、落ちてくる隕石の方向を変え地球を救う・・とまあ、とんでもない設定なのだが、語られるのは家族愛。老け顔で、家族からも「おじいちゃん」とバカにされた父親が、妻や娘の愛を取り戻すという「いい」ハナシ。泣ける。
原作者の奥 浩哉はベストセラーとなりこれもアニメ化されたSFストーリー「GANTZ」(ガンツ)(00年ー03年 週刊ヤングジャンプ連載)で、ストーリーより緻密な手書きマンガが気に入り、何度か見ていたが、この「いぬやしき」も緻密な背景がすごくいい。
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