「her/世界でひとつの彼女」(13年 米)
手紙の代書屋を職業とする寂しい男とオペレーティングシステムサマンサの恋物語。耳に突っ込んだイヤフォンの中から聞こえる彼女は、人工知能のOS。実態はないから、キスもセックスもなし。字幕版の彼女の声はすこしハスキーで馬鹿笑いも大声もださないスカーレット・ヨハンソン、とてもセクシー。なんでも話せて、いつでも相手をしてくれる。まいったなー、これはワタシの理想じゃないか。
理想の彼女は何でも言うことを聞く女でも、いつでもサセてくれる女でもない。エッチな関係がないのだから、彼女を友人と置き換えても同じだ。背負うべき義務もどんなメンドウな責任もない。
恋に落ちたサマンサのことを打ち明けられたガールフレンドは、彼の新しい恋を狂気と言う、離婚手続き中の妻も。うん、こういうのって女にはわからないだろう、ゼッタイ。とにもかくにもこの映画は恋愛映画だから、理不尽な別れが突然やってきて、寂しい男はまたひとりに戻る。結局、理想の恋なんてないってことか。
あ、それとこの映画の声だけのサマンサが、ワタシも好きになった。サマンサが恋しい。
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