「64(ロクヨン)」(16年 邦画)
同名の原作(横山秀夫 15年 文春文庫刊)を先に読んで、書評記事からNHKテレビドラマや映画があることを知ったが、テレビドラマは主人公役をはじめ配役が好みに合わず、映画は前後編合わせて4時間ということで躊躇。猛暑続きの日々、出かけるのも億劫。エアコン効かせて遮光カーテン閉めてひとり映画会。
主演の佐藤浩市をはじめ錚々たる配役。キーとなる人物にキチンとスポットが当たっていたから登場人物の多さも気にならず、小田和正の「風は止んだ」が流れるエンドロールまでしっかり楽しませてもらった。映画の結末は原作のソレよりひねったシナリオで久松真一(脚本)の面目躍如といったところか。原作ー映画と二度楽しめた。登場人物の顔と性格を脳に刷り込んだところで、もう一度、原作を反芻したいと思う。横山秀夫はいい。
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