2018年2月7日水曜日

ロバの耳通信「ダンケルク」

「ダンケルク」(17年 英、仏ほか)

「インセプション」(10年 米)「インターステラー」(14年 米)など、数多くのヒット作の監督を務めたクリストファー・ノーランの監督・脚本・製作ということで期待。テレビCMでチラ見してネット放映を首を長くして待っていたが、失敗。いや映画が失敗というのではない。この映像や音響の迫力は映画館の大画面・大音響で鑑賞すべきだったと大いに反省。

DVDなどない昔と違い、今や映画は封切り時に映画館で楽しむしかない。ほんの、30年ほど前は、封切り館だけでなく名画座とかもあって、2、3年待てば、洋画は2本立て、邦画なら3本立てで安く楽しめたものだった。そういえば、週末のフィルムの切り替え時は前週と翌週のプログラムを連続して流す「オールナイト」なんてものもあったし、もちろん「入れ替え」もない時代だったから、夕方に菓子パンと牛乳を買って入り前の座席に足をかけ、時々居眠りしながら朝まで映画を楽しんだものだ。

「ダンケルク」の音楽は大ファンのハンス・ジマー、ラスト近くにこれも大ファンのトム・ハーディを見つけて見知らぬところで旧友に出会ったように嬉しかった。トム・ハーディが英仏軍の撤退を支援するスピットファイアのパイロットという結構いい役をやっていたのだが飛行服とゴーグルで彼だとわからなかったようだ。英国の名だたる俳優たちの見せ場をあちこち作ったせいで、映画がオムニバス風に散漫になっていたのは残念。まあ、いい映画だったよ。

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