2026年8月2日日曜日

ロバの耳通信「ゼロの迎撃」「珍妃の井戸」

「ゼロの迎撃」(15年 安生正 宝島社文庫)

「生存者ゼロ」(14年 宝島社文庫)のスーパー自衛官の活躍があまりにも面白くて、味をしめて2作目となった安生正。北朝鮮軍による東京壊滅作戦を自衛隊の情報官が阻止するというストーリーはわかりやすく、たぶんハッピーエンドということが想像できていたから安心してジェットコースター劇を楽しんだ。やや、気に入らないのは、こっち側のボスキャラである日本の総理がなかなか骨のある人物に描かれていたことか。普段、迷走だらけの政治劇に付き合わされている小市民としては、そこまで政治家を信用はしていない。改憲議論がくすぶったままだが、自衛隊の組織から自衛隊法などがやたら詳しくてタメになった。安生の「宝島社このミス大賞シリーズ」ではもう一冊「ゼロの激震」(16年)があるらしいから、図書館に予約出さねば。

「珍妃の井戸」(05年 浅田次郎 講談社文庫)

浅田次郎の中国歴史モノが面白かったとブログにあり、早速図書館に行ってみたら「蒼穹の昴」(04年~ 講談社文庫)があったが、4冊組でしかも3、4巻しかおいてない。揃いは手許に全部重ねておいてじゃないと読む気がしないから、近くにあった「珍妃の井戸」を借り出した。裏表紙に”「蒼穹の昴」に続く感動の中国宮廷ロマン”とあって、たまたまチャン・ツイーの映画「女帝 エンペラー」(06年 中国・香港)を見ていて、この映画が面白くてアタマが中国宮廷風というかすっかりその気になってしまっていたからこの「珍妃の井戸」にも期待してしまった。
うーん、残念。ガマンにガマンを重ね100ページくらいまでは我慢して読み進めたのだが、浅田次郎でこんなに相性の悪いのってあったかと思うくらい付いていけない。ただでさえ読みづらい漢字だらけで別名まである中国人だけでなくイギリスの伯爵やら、ドイツの男爵やら、ロシア侯爵はては日本の子爵やらがゾロゾロ。うーん、登場人物が多いというだけでまいってしまった。きっとまだ読んでないところで、ガーって話が進んで面白くなるのかもしれないのだけれども。「蒼穹の昴」・・どうかな、1巻だけ先に借りてみようか。

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