雨の週明け。降り続いた雨の影響で山崩れが起きて何人かが亡くなり、何十人かが依然行方不明だと。それよりも、数日後のワクチン接種の日に雨がひどくなければと気を揉んでいる。コロナ以来、どうも自分と自分の周りのことしか考えなくなって来ている。イケナイとは思うのだが。
「グリーンランド -地球最後の2日間-」(20年 米)原題:Greenland
地球に彗星が落ちてくることがわかって、ジェラルド・バトラーが妻子を連れてグリーンランドに逃げ込むというディザスターもの。意外にグラフィックの出来がよく出来ていて、大都市が次々に落ちてくる彗星に酷く破壊されてゆく地獄覗きを楽しんだワタシ。世紀末を望んでいるわけではないのだが、毎日毎日増え続けている感染者数や死者数にもはや逃げ道がないことを感じているし、新型コロナ肺炎のウイルス接種も気休めにしかならないことを知りつつも早く早くと焦っている今の気分に似ている。
ジェラルド・バトラーだから必ず助かるというハッピーエンドの結末がわかっていても、ハラハラドキドキ。
子供だけでも一緒に連れて行ってくれとしがみつく近所の人たちを引き離し、親子3人、無事グリーンランドのシェルターに逃げ込み、約半年後にシェルターの扉を開けたところで映画は終わっている。そりゃいいさ、自分たちだけ助かって。自分もきっとそうするだろうけど、ちょっと後味がなぁ。
「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」(20年 米)原題:A Quiet Place: Part II
「クワイエット・プレイス」(18年 米)の続編。本編は音を目指してヒトを襲うバケモノがラストまで明らかにされず、ひたすら音を立てちゃダメの心理的圧迫感を楽しんだが、父親を殺されたラストで、チラリとだがバケモノの姿が明らかにされ、約2年前のこのブログに”終わり方がちょっと中途半端かなと思っていたら、続編が準備中だという。うーん、手の内を全部みてしまったからなー、本編は面白かったけど続編は見たくない気がする”なんて感想を書いていた。
続編「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」では、主演のエミリー・ブラントは相変わらずの熱演だが、姉弟の熱演にまいった。続編のほうが格段に面白いってあんまり経験なかったけれど、特に聾唖の少女リーガン・アボット役のミリセント・シモンズ(ポスター中央)の演技がスゴいと思って調べたら、本物の聾唖者だと。
またまた終わり方がちょっとね、と思っていただ続々編(PartⅢ)がでるらしい。続々編もミリセント・シモンズ大活躍だろうと、大いに期待。
「タイタン」(18年 米)原題:The Titan
時代が2048年のSF。人口過剰で食料などが枯渇した地球は、土星の衛星(タイタン)への移住計画に着手した。その第一弾として、地表が窒素とアンモニアにからなるタイタンに適応できる人類を送り込むための人体の改造実験を進めるが、DNA操作やら特殊な薬剤の投与などで驚異的な運動能力を得るが、身体のみならず精神にも変調をきたす。
なぜ移住先がタイタンなのかとか、窒素とアンモニアの星なんかにヒトが住めるようになるのかとかSFとはいえ、とんでもないストーリー設定に違和感るも、まあいいか、と。主演の空軍パイロット役(サム・ワーシントン)が薬の投与で変化した新人類の姿が、
「プロメテウス」(12年 米)のソレと似ていて、アルビノのノッペラボウ風。
どうせ変えるならハエ男とかエイリアンみたいなとんでもないバケモノにしてくれたほうがスジとしては面白かったかな。