2021年7月17日土曜日

ロバの耳通信 「唐人街探偵 東京MISSION」「トランセンデンス」

 「唐人街探偵 東京MISSION」(21年 中国)原題:唐人街探案3

久しぶりのピカピカの新作。現在日本国内で公開中。中国国内でヒットした「僕はチャイナタウンの名探偵」のシリーズ第3作目だと。

大ファンの長澤まさみが出ているテレビCMを見ていてちょっと見たいかなと思っていたら、たまたま動画サイトにアップロードされていた。チラ見したら中国語でもな日本語でもない<どこの言葉かもわからない>アルファベットの字幕が振られていたから海賊版か。我が家のネット環境のせいか、動画サイトのサーバーのせいか切れ切れの動画だったが、なんとか最後まで見ることが出来た。「なんとか」という曖昧な感想しか言えないのは、この作品が謎解きミステリーで、お笑いあり、人情話ありで盛りだくさんすぎ、しかもそれらがみんな中途半端。二人の中国俳優+妻夫木聡が今回の主役らしいのだが、なんだか笑いのタイミングがずれている気がした。

日本を旅行したことのない多くの中国観客のためのサービスか、派手に色付けされた、成田空港、新宿、渋谷、秋葉原などのヒトの群れや七夕まつりや山車(だし)は確かに日本の風景。ステレオタイプで倶利伽羅紋紋(クリカラモンモン)のヤクザたちは、マンガだ、お笑いだと意識していても日本人にはくすぐったい。

お笑いなのに妻夫木聡、三浦友和、長澤まさみ、浅野忠信、鈴木保奈美、六平直政ほか、香港大スターアンディ・ラウ、タイのトニー・ジャーほか、アジア各国の錚々たる俳優のマジメな顔での2時間強の演技がなんとも。続編4が撮影中らしいが、前編も続編も遠慮したい。

「トランセンデンス」(14年 英・中・米)原題: Transcendence

原題の意味は「超越」だと(wiki)。確かに見た筈だったが、どういう結末だったかが思い出せず、また見るハメに。AIの普及に反対するテロリストの毒物弾でに倒れたAI学者(ジョニー・ディップ)は、死ぬ直前に自分の脳をスーパーコンピュータにダウンロード。世界のネットをコントロールし、マイクロ・ロボットの増殖で地球環境の改善が目的。じつのところこの論理展開にはギモンものこったが、まあストーリーとしては面白かったかな。

ラスト近く反対派の攻撃でAI学者の目論見が挫折したように見えるのだが、マイクロ・ロボットは生き残っていたーというラスト。

スジも結末も理解を深めた今回、この映画がAIの暴走や環境問題が主題ではなく、AI学者とその妻の愛情物語だったんじゃないかというのが個人的意見。うん、ジョニー・ディップの吹き替え声優の声もすごく
良くて、滲みた。

1 件のコメント:

  1. いずれも中華資本ですね。ファンビンビン、出てきませんね。

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