2022年2月25日金曜日

ロバの耳通信「プライベート・ライアン」「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野」

 「プライベート・ライアン」(98年 米)原題:Saving Private Ryan

第二次大戦時にひとりの兵士を救出するために多くの部下を失い、自らも命を落とした中隊長(トム・ハンクス)の物語。

最初に見たのは20年以上前にレンタルDVDで。その頃一泊二日借りてきた夜は迫力ある戦闘シーンに息を詰め、深夜まで続けて2回見た。その後何度もDVDを借り出しては何度も見た。

数日前、たまたまYouTubeで、戦争映画トップテンでショートフィルム見つけ、懐かしくて動画サイトで探した。さすがにオマハビーチでの戦闘シーンや狙撃シーンなどは繰り返し見ていたから、あらためての感動はなかったが、オープニングとエンディングや戦闘の間の中隊長と兵士たちの会話を反芻し、この映画のテーマが反戦だということを確信した。

個性あふれた幾多の俳優たちの演技力だけでなく、監督(スピルバーグ)や脚本、音楽などすべてが一流の作品であることをあらためて感じ、今後これだけの作品が生まれるだろうかとも。近所のレンタルDVD屋さんはだいぶ前に潰れ、画質の粗い動画をネットで見ることしかできなくなったのは残念。大きな映画館でじっくり見たい。


「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野」(21年 米)原題:The Harder They Fall

黒人だらけの西部劇。保安官も流れ者も酒場の女も。

オープニングで夫婦を撃ち殺し、息子の額にナイフで十字架。すぐに教会で牧師を銃殺など続々残酷シーン。キルカウントすればすごい数だろう。とにかくシーンに似合わない音楽やユーモアというのだろうか、ひと捻りのセリフの連続。いや、意味不明の言い回しや残酷ウイットなんぞ、英語もできない生粋の日本人じゃ笑えやしない。

アメリカ南部でも黒人の比率は半分を超えることはないから黒人だらけの西部劇なんてありえないだろうと思うが、そういう映画だからしょうがない。ただでさえ見分けがつかないガイジンのそれも黒人だらけ。うーん、こういう黒人だらけの映画をたまに見かけるけれど、当たったためしがない。コレもハズレ。


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