「ナイト・サバイバー」(20年 米)原題:Survive the Night
ガソリンスタンド売店の強盗の兄弟に家族を人質に取られた外科医(チャド・マイケル・マーレイ)とその父親の元保安官(ブルース・ウィルス)の反撃、という大筋。兄弟の兄は売店の親父に足を撃たれ、手術をさせるために病院からの勤務の帰りの外科医のあとをつけた、という前スジ。
オープニングの外科医夫妻の夫婦ゲンカや家族で不味そうなビーガン料理を食べるところぐらいから気付いたが、ムダなシーンが多い。配役もゼンゼン冴えない、特に主役のチャド・マーレイがダイコン。ブルース・ウィルスも見せ場なし。とにかく、すべてのシーンが別の場所で撮影したフィルムをムリムリつなぎ合わせて体裁を整えたのかと思うくらい、スピード感がない。脚本が悪いのか、無名の監督がシロートなのか、映画になってない。ここまで書いてきて、ホントの主役は強盗の兄弟だったのか、と。面白くないことに変わりはないが、視点を変えればC級からB級に格上げできるかも。といっても、もう一度見る気はしない。
コロナ騒ぎで出てきた新作なのに、日本での劇場公開がなかった理由がわかった。DVDが出ているのが不思議なくらいつまらないのだ。
「007 スカイフォール」(12年 米・英)原題: Skyfall
新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開に先立って、ダニエル・クレイグの「スカーホール」「スペクター」のテレビ放映や動画サイトでのアピールにワタシが釣られて本作を再見。再々見か。
「スカイフォール」が好きなのはMI6とMオバサンを恨み、復讐を企てるが最後はボンドに殺されてしまう元諜報部員ラウル・シルヴァ役のハビエル・バルデムがメッチャ好きだから。この作品でも極悪非道の悪人役ながら、陰のある哀しい役を演じていて、存在感はヨレヨレのダニエル・クレイブを遥かに凌いでいた。たまらん。