「少女は悪魔を待ちわびて」(16年 韓)原題:Missing You
父を殺し服役した男を釈放までの15年待ち続け、復讐を遂げる女を描いたクライムサスペンス。服役した男には仲間がいたとか、女は復讐のため警察署で雑用係として働き男の情報を得ていたとか、ラストは男を自分を殺した犯人に偽装するためブランコで首吊自殺とか、レトリックが込み入りすぎて最後まで見ないうちにスジを見失ってしまった。映画批評サイトでスジを整理し、また最初から通しで見るハメになったが、まあ良かったかな。原作本を読みたくて探したが見つからず。連続殺人鬼+復讐劇なんてのは落ち着いて活字の本で読みたいなあ。
主役のシム・ウンギョンはNHKの韓ドラシリーズ(「春のワルツ」「太王四神記」「ファン・ジニ」ほか)や日本のCM(サントリーウイスキー)に出たり、「新聞記者」(19年 邦画)で松坂桃李の相手役で日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を獲得するなど顔なじみの女優だが、こういうクライム映画で主役を張るには表情に暗さが足りないかな、まだ20代ー若すぎるし。
「バーニング・クロス」(12年 米)原題:Alex Cross
デトロイト市警のアレックス・クロス刑事の活躍を描いたクライム映画だが、アレックスが追うは猟奇殺人犯ピカソ(マシュー・フォックス(「トマホーク ガンマンvs食人族」(15年 米)でも好演)が魅力的に描かれていて、この映画の実質的な主人公みたいなもの。猟奇的であったり異常であったりの犯人側にキモチが惹かれるのは、できの良いクライム映画の証。原作はジェームズ・パターソン。「闇に薔薇」(05年 講談社文庫)を読んだ時の衝撃は忘れられない。「殺人カップル」 98年 新潮文庫)も良かった。この「バーニング・クロス」の原作も昔読んだ筈なのだが、旅先の1ドルショップ(古本屋)でよく買っていたペーパーバックの一冊だったかも、とにかくこのシリーズもののアレックス刑事の活躍は面白かった記憶がある。
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