2016年10月17日月曜日

ロバの耳通信「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

朝から雨の朝、テレビ放送された「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(11年米)を録画で。立ち上がりからファンのトム・ハンクスが出ていてプロットもなかなか面白いのだが、BSながら民放なので、テレビ通販のCMでコマ切れにされるやら、地震の速報やらで集中出来ず、結局、CMなしのネット動画で見ることに。テレビは情報番組やバラエティーの専用箱になってしまったか。


アスペルガー症候群の息子(新人トーマス・ホーン)とその父親(トム・ハンクス)、母親(サンドラ・ブロック)や、口がきけない間借り人(マックス・フォン・シドー)、黒人女性(ヴィオラ・デイヴィス)などなどアカデミー賞俳優が続々、ただオールキャスト映画ではなく役がピッタシでキャスティングが素晴らしかった。いつもうるさいサンドラ・ブロックのヒス気味の母親も息子の気持ちを取り戻すシーンでは普通の優しい母親。キャスティングも映画の大切な要素だとあらためて実感。

ストーリーは9.11で父親を失った息子が、父親が残した一本の鍵にあうドアをNY中を探しまわるというだけなのだが、後半から感情が崩壊、鼻水と涙が止まらなくなった。悲しいとかそういうのではなく、なんだか「懐かしい気持ち」なのだ。何が懐かしいのかもわからない。こういう映画はなかなかない。パソコンの画面を見ながらしゃくりあげているジジイをほおっておいてくれたカミさんに感謝。

後で知ったことだが英監督スティーブン・ダルドリーの作品「リトル・ダンサー」(00年英)、「めぐりあう時間たち」(02年米)、「愛を読む人」(08年米)は見ていたが「トラッシュ!-この街が輝く日まで」(14年英・ブラジル)を見ていないことを発見。次の雨の日のために探しておこう。

1 件のコメント:

  1. 私も泣いてしまいました。セントラルパークの、ブランコの裏のところ。

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