「ゴースト・イン・ザ・シェル」(17年 米)
原作はマンガ「攻殻機動隊」(士郎正宗)。少佐役のスカーレット・ヨハンソンががんばっていたが、原作のイメージとはかなり違う。少佐は<原作ではまもってあげたいタイプの>草薙素子より脳を引き継いだロボットだったと明かされるシーンや、桃井かおり演じる素子の母親役との邂逅では、まるっきりソース顔でスーパーボディーのヨハンソンはかなり違和感を覚えてしまう。ただワキは髪型と義眼の表情がいいバトー役のオランダのピルー・アスペック、荒巻にビートたけしなど素晴らしい配役でヨハンソンを盛り立てている。「イングリッシュ・ペイシェント」(96年 米)でハナを演じて私が大フアンである仏女優ジュリエット・ビノシュが、「また」涙を誘った。
未来都市は、ホログラムや漢字のネオンなど「ブレードランナー」(82年 米)を彷彿させる。都市のイメージは電飾と人で溢れる香港。欧米から見ればステレオタイプの芸者ロボットや道路の意味不明の「禁」の文字などくすぐったさも感じるが、画像も音楽も一流だから、今のうちに映画館の大きなスクリーンで見ることをすすめたい。
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