「聖(さとし)の青春」(16年 邦画)
テレビのCM以来見たいと思いつつ、映画館に行くのが億劫であきらめかけていたら、中国語字幕付きながらネットに動画が出ていた。若き棋士、村山聖の将棋人生を描いたノンフィクション。村山聖 - 松山ケンイチ、羽生善治 - 東出昌大、森信雄(聖の師匠) - リリー・フランキーの配役がピッタシで、重い腎臓病から膀胱がんを発症する村山を演じた松山ケンイチのムーンフェイスと渾身、というより本人より本人らしいと周りに言わせたほどの役作りはすごい。村山と羽生の最後の局となった対局シーンの東出の表情もいい。
原作(大崎善生)やテレビドラマ(01年 村山役は藤原竜也)はもちろん、村上聖という棋士がいたことも知らなかったし、将棋といえば会社員時代にお昼休みに誰かが指しているのを見たくらいしか知らなかったが、映画の中の静かな対局シーンの中でパチッと指される駒の音が新鮮。松山の口を開けないセリフ言いのせいか、聞き取りにくい音声や効果音、表情を大写しにするカメラワークなど、昔の日本映画を見ているようななつかしさを感じた。主題歌(秦基博「終わりのない空」)も良かった。DVDも出たらしいから、雨の日に落ち着いて見たい。
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