「抱擁」(02年 米)
普段はほとんど見ないような映画でも、DVDのボックスの小さな写真とあらすじ紹介から、そのDVDをみることになってしまった「抱擁 possession 」(同名の邦画もあり、possesion も別作品あり)。出ている二人の女優が気になった。ジェニファー・イーリー Jennifer Ehle(これでイーリーと読むらしい)とグウィネス・パルトローGwyneth Paltrow (変な名前)というワタシの好みから言えば対極の女優。イーリーは「高慢と偏見」(95年 英テレビドラマ。同名でローレンス・オリビエ主演 40年米ほか、原作は英国の有名な小説なので映画も多い)にも出ていた英国風の米国女優。母親は英国の女優。この映画に限ってのことかもしれないが、女性が年を重ねて魅力的になってくるということはこういうことなのだと、思わざるをえない。パルトローはどの映画にでても同じ顔をしていてつまらない。若いのか年なのか、最も敬遠したくなるタイプで、同じタイプがミア・ファーロー、上手に年をとれない女性はとにかく好きになれない。
作品はアメリカ映画とは思えないほど英国的。19世紀の英国の詩人とその愛人(イーリー)の逃避行を古い手紙から、歴史家が検証するというのがこの映画のスジだから英国の雰囲気もやむをえない。タイムマシンがあれば行って見たい時代。わが家のテレビのせいか、19世紀の英国やフランスは黄砂がかかったように、フォーカスの甘いシーンが続く。偏ったアングルだけなのでカメラマンに惚れられて撮影されたに違いない、夢の中のようにぼんやりした画面の奥からこちらを向いて話しているイーリーは、やはり夢の中のオンナのようにナマメカシイ。声高に喋りまくる中国人や猫耳をつけたメイドだらけの秋葉原にはちょっといないタイプ。
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