2017年6月18日日曜日

ロバの耳通信「ラブ・レター」

「ラブ・レター」(97年 浅田次郎 集英社「鉄道員(ぽっぽや)」

在留資格を得るために吾郎と偽装結婚し、病死した中国人売春婦の白蘭を千葉の千倉に”迎え”にゆく物語。白欄が吾郎にあてたの手紙ー「吾郎さん、吾郎さん・・」とたどたどしい日本語で呼びかける手紙を読んだだけで泣けた。

映画「ラブ・レター」(98年 邦画)では、吾郎役をやった中井貴一をこの映画で好きになった。映画で泣けて、そのあとずっとあとで読んだ原作本でまた泣いた。YouTube版のシロート朗読でも涙が出た。深夜ラジオで菅野美穂が朗読したものがあるらしい。探しているが見つからない。菅野美穂の声で読まれる白蘭の手紙を想像するだけで鼻水が出そうになる。

「鉄道員(ぽっぽや)」は、最も好きな映画の一つ。主人公の乙松役の高倉健はいつもの仏頂面だから変わり映えしないが、乙松の妻大竹しのぶ、女子高生(乙松の死んだ娘雪子役)を演じた広末涼子、酔っ払い炭鉱夫役の志村けんなど、これ以上ない配役。うん、この時の広末は18歳のはずだがずっと幼く見えとてもかわいかった。これも、原作よりも映画が先だったが、どちらも涙は出なかった。

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