「アトラクション」(17年 露)
アトラクションAttractionという邦英題はついているが、ロシア語の原題Притяжениеは魅力とか重力、引力の意味があるようだ。どうもそっちの方がいい。なぜか人間にソックリの地球外生命体に、主人公が喫煙とかの人類の悪弊を弁解しながら説明するのがいい。地球外生命体、まあ宇宙人が地球人の考え方や暮らしを学ぶときに、哲学問答をするのが、「ラストサムライ」(03年 米)のトムクルーズと渡辺謙の会話を思い出させる。「アフガン」(05年 露)で監督、製作、主演の三役をこなした気骨の監督フィヨルド・ボンダルチェークはかなり影響を受けたにちがいない。
ロシア映画といえば、圧倒的に多い戦争映画かゲームものが定番なのだが、これは画像もキレイな3D-SFXだし、女優さんはキレイだし、音楽はハンス・ジマー(前出「ラストサムライ」
)風だし、長いタイトルバックの始まりに流れる主題歌は思い切り切ないラブソングでハリウッド大作を意識しているのだろう。主人公の父親の大佐役をやったオレグ・メンシコフが「エイリアン2」(86年 米)でアンドロイドのビショップ役を演じた米名優ランス・ヘリクセンを彷彿とさせる存在感。2時間強と長いから、すこし中だるみはあるが大音響の3Dで映画館で見たい。
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