新型コロナ肺炎のせいで、医者の本質を見ることができた気がする。
予防接種の予診をした医師の慇懃無礼さは、かかりつけ医の普段の物言いの横柄さと対照的に見えるが本質的には同じものだと気づいているのだよ、俺等(わしら)は。

ガン患者は、例外なく苦しい。程度の差はあるだろうが、なけなしのお金を払い、手術をし、抗がん剤を打ち、免疫療法にすがる。それでもかなりの人がただ苦しむだけで助からない。医者も、厳しい選抜試験を経て、莫大な投資をしてきたのだ。とはいえ、マジメに診断もせず、「風邪ですね」で多くの患者を追いやり、患者を薬漬けにしているイイカゲンな医者がいることもワレワレは知っている。
「悪医」ではラストで、担当の医者にもはや打つ手はないと言われたことを恨み、その後別の病院での治療をうけたが最後にホスピスで亡くなった元患者のテープを聞きながら、その医者が悪医にならないように前に進むことを誓う。うーん、結局久坂部が一番言いたかったのは何なんだ。
医者は生き方であって職業であってほしくないと、ブラックジャックを見て思います。
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