2018年3月9日金曜日

ロバの耳通信「エンド・オブ・キングダム」「ザ・バンク 堕ちた虚像」

「エンド・オブ・キングダム」(16年 米)

原題は London Has Fallen まあ意味は合ってるけれど「ロンドン壊滅」のほうがよかったんじゃないかな。イスラミックステートが米軍からミサイルで攻撃された仕返しにロンドンに英首相の葬儀にきた米大統領を誘拐し、結局奪還されて米軍にミサイル攻撃されるというステレオタイプのシナリオのなかで米大統領補佐官が大活躍し、大統領を守るという物語。この補佐官がめっちゃ強くて、マーシャルアーツも銃器の扱いもスーパーマン並み。テキの撃ったタマは当たらないし、ハッピーエンドもなんとなくわかっていたから、ハラハラドキドキのシーンも安心して楽しめた。この映画の見どころはロンドン市内の有名建造物が爆破され、崩れ落ちるCG。そう何度も訪れたわけでもないが、見覚えのある建物が次々に崩壊するのを見るのは妙な気持だ。本作の前編のホワイトハウスが北朝鮮に占拠され、シークレット・サービス(主演は本作と同じジェラルド・バトラー)が活躍する「エンド・オブ・ホワイトハウス」(13年 米 Olympus Has Fallen)も面白かった。続編は「邦題未定 Angel Has Fallen」だと。もっとすごいCGが見られそうで、楽しみにしている。

よくできた映画ということで思い出したのが「ザ・バンク 堕ちた巨像」(09年 米独英 原題The International)。こっちは国際メガバンクの陰謀を暴く。ノンフィクション風ミステリー映画として悪いのは誰だとか推理しながら楽しんでいたら、後半突然始まった派手なドンパチ。こちらも不死身のインターポル捜査官の活躍を描いたもので、あの白亜のグッゲンハイム美術館(映画ポスターのウズマキ模様はグッゲンハイム美術館の特徴ある通路)が銃撃戦で穴だらけにされる。よくできたCGだと思っていたら、こっちは巨大なレプリカだという。こっちも迫力ある銃撃戦と勧善懲悪のハッピーエンドが楽しめた。

映画はエンターテインメント。

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