読んでいて、半分を超えた頃から残ったページの厚みがすこしづつ薄くなることを残念に思い、大事に、大事に、惜しみながら読んだ。今回は図書館から借りたが、たぶんというか、またいつか、借りるか、買ってしまうだろう。椎名の作品は大好きで、ほとんど読んでいたつもりだったのだが。

タイガもタクラマカン砂漠も若いころから夢に見るほど行きたかったところだから、まるで自分も一緒に旅行しているようで大いに楽しめた。とくにタクラマカン砂漠については、この作品のなかで何度も出てくる「さまよえる湖」(スウェン・ヘディン)が懐かしかった。

ああ、大事なことを書くのを忘れていた。”ダッタン人ふうの別れの挨拶” ー何度か出てくるフレーズだがこれが、この「そらをみてないています」のいちばんのところ。うーん、コレ死ぬまで忘れられないだろう、ワタシも。<うん、読めばわかるってワタシが何にまいったか。>
あ、いかん。コレも書いておかねば。解説を歌人の小島ゆかりが書いているが、ワタシも同じ気持ちだよ。
(追記)「そらをみてますないてます」に何度か、あるいは一度くらい出てくる冒険モノのリスト。「コンロン紀行」(スミグノフ)、「チベット人ー鳥葬の民」(川喜多二郎)、「書名不明」(ラティモア、ドローヌ、ボンヴァロ、フレミング、マゼラン)、「西域探検紀行全集」(白水社)、「航海記」(ダーウィン)、「パダゴニア」(リストには書名か著者名のどちらかが欠けているものもある。椎名が書いているから面白いに違いない。あとでアマゾンで調べよう・・)
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