2018年4月2日月曜日

ロバの耳通信「アナイアレーションー全滅領域」「天国の本屋~恋火」

「アナイアレーションー全滅領域」(17年 米英)

ナタリー・ポートマン主演のSF。元兵士の生物学者のポートマンは夫が行方不明になった領域エリアXに夫の痕跡を探しに行き、不思議な生物と遭遇する。異性からの侵略者は、地球の生物のDNAを複製して増殖するらしのだが、実のところそこらへんはわかるようでわからない。ベストセラー小説の映画化らしい。ポートマンの複製を手りゅう弾で爆破すると、全部の複製が燃えてしまうとか、まあ、侵略者は個体であるとか、理由付けもされているのだが、うーん、よくわからない。ミドコロはSFX。近年はグラフィックというのか。細胞分裂のフィルムとかも挿入されていて、ミトコンドリアが意識を持つようになるという「パラサイト・イヴ 」(07年 瀬名秀明 新潮文庫)を思い出しながら見た。脚本がなんとかならないのかとか、ポートマンの夫役ほかキャスティングが悪いとか、ジャングルのセットがチャッチイとか、また見たい映画ではない。

「天国の本屋~恋火」(04年 邦画)

主演の竹内結子もなかなか良かったし、ワキに多くの「昔の有名ヒト」が出ていてなんだか可笑しかったが、原作が良かったせいか結構「泣けた」。まあ、泣かせられたということか。ただ、ふたつの原作「天国の本屋」「恋火」をムリムリくっつけ、脚本もふたりで書いたというからそこが気になったところ。ふたつのストーリーの連続性というか必然性がなく、不自然なスキマを感じた。撮影がファンの上野彰吾、音楽が松任谷正隆、主題歌の松任谷由実「永遠が見える日」もよかった。

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