2018年5月17日木曜日

ロバの耳通信「姫椿」

「姫椿」(12年 浅田次郎 徳間文庫)

8つの短編集だがどれも珠玉。カミさんと読み合い、この作品がよかったとか、あの作品がよかったとか、こういう印象に残る短編集を読んだときは感動を共有することが多い。まあ、変わり者の似たものフーフだから好みもそうズレることはない。どの作品もよかったけれども、カミさんはオカマの物語「マダムの喉仏」、ワタシは競馬の好きな父と娘の「永遠の緑」が気に入ったと。ひとしきり感想を言い合った後、カミさんは浅田次郎をもっと読んでみようと。わかりますよ、その気持ち。ただ、浅田次郎を長く読んでいるワタシからは、いい作品が多いけれど、ハズレも多いからねと念押し。

この「姫椿」は12年版ながら図書館のスタンプは17年で新本のようで好感。表紙とタイトルでこれは面白いに違いないと。裏表紙のあらすじに目を通してさらに気持ちを高め借りだした。で、アタリ。よかった。
文庫本はこの徳間文庫版と文春文庫版があるが、表紙はこの徳間版がいい。読んだ、読まない、良かった、良くなかったの印象は本の表紙の印象と一緒に記憶にしまい込まれるので、表紙が気に入ったかどうかはとても重要。

1 件のコメント:

  1. ぽっぽやしか読んでいませんが、拝見して、チャレンジしてみようと思いました。本人は、駒東出身だったり、自衛隊員だったり、かなり奥行きのある方のようですね、納得しました。

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