2018年7月2日月曜日

ロバの耳通信「クワイエット・プレイス」

「クワイエット・プレイス」(18年 米)

監督のジョン・クラシンスキー、主演のエミリー・ブラントともにほとんどなじみがない。ほかの配役もチェックしても知らない俳優ばかり、盲目だが聴覚が鋭い人食い宇宙生物と戦う家族の物語ーなんて、安っぽいB級映画のスジなのだが、フタを開けたらとんでもなくいい映画だった。
人食い生物に襲われないように、ひたすら音をたてないサバイバル生活を描いているから、会話の殆んどが手話。手話のシーンは字幕が表示されるのだが、セリフは少なく、字幕がなくても困らない。音楽は「スクリーム」シリーズ(96年~ 米)、「バイオハザード」(02年 米)など思い切り怖い多くの恐怖映画で有名なイタリアの巨匠マルコ・ベルトラミでこれも最高。
聴覚障害者の娘の役の女優が、眼で感情を訴える最高の演技だったから調べてみたら聴覚障害を持つ役者だったので納得。あと2人の無名の子役が出てくるが、これがまた天才的といえる演技で、主役の母親役のエミリー・ブラントを食っていた。怖いモノ見たさで見はじめたが、切なくなるほどの家族愛で泣きそうになった。

終わり方がちょっと中途半端かなと思っていたら、続編が準備中だという。うーん、手の内を全部みてしまったからなー、本編は面白かったけど続編は見たくない気がする。

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