2021年4月21日水曜日

ロバの耳通信「僕らの先にある道」

「僕らの先にある道」(18年 中国)

周冬雨(チョウ・ドンユィ)が出ている映画があるぞと、映画オタクの友人が教えてくれた。ヒロスエの次くらいに好きかな。いや、ヒロスエより好きかな。

張芸謀(チャン・イーモウ)の映画「サンザシの樹の下で」(10年 中国)でこのコが好きになって、日本では封切り作品がほとんどないから中国ネットで、言葉がわからないから意味不明の映画何作か見て、この「僕らの先にある道」に来た。監督は台湾の女性監督だというが、勝ち気で、酒飲みで、奔放で可愛いヒロインの周冬雨に理想の女性を描いている。田舎から出てきた二人が帰省列車で出会い、一緒にすごすも都会の暮らしに疲れて別れ、10年後に再会、ただそれだけの物語。衒わないカメラワークと全編に流れるピアノ音楽も、主題歌もいい。タイトルバックが流れだしてから挿入される思い出の画像がまたいい。原作は「新年に国に帰る」(直訳)。中国の田舎と都会の格差、成功を夢見て都会に出て働く息子と田舎で食堂を営む老いた父、その老人に寄り添う息子の恋人。家族とは何かをまた考えさせる。

いろんなことが重なったりして疲れてしまった夜中とか、何かに浸ってみたい時の映画だ。

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