2018年8月19日日曜日

ロバの耳通信「祈りの幕が下りる時」

「祈りの幕が下りる時」(18年 邦画)

前作「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜」(12年 邦画)を前にカミさんと泊まったホテルで見た。昼間はジムで汗を流し、風呂も食事も済ませ、することもなくテレビでも見ようかとチェックしていたら、ホテルのVOD(無料ビデオ)が当日無料と知った。貧乏人の哀しさで、無料と聞けばどうしても見ざるを得ない。ということで、見たのがこの「麒麟の翼」、同じ東野圭吾の原作の「白夜行」(11年 邦画)この映画でワルモノを演じた堀北真希のイメージが強く残り、その後ほかの映画やテレビで堀北を見るたびに、こいつ本当はワルモノなんだと思うようになり、嫌いになってしまった、「蛇にピアス」(08年 邦画)で吉高由里子が気に入ってしまい、大ファンになったーの3本。おお、そうだ「百夜行」は、韓国でリメイクされた「百夜行ー白い闇の中を歩く」(12年)のほうがずっとよかった。こういう裏のある女とか、裏切りとかを描かせたら韓国映画が群を抜いているよ。 
「祈りの幕が下りる時」は、原作(16年 東野圭吾 講談社文庫)を先に読んでいたのだが、ミステリー小説として意識してしまったせいか、情緒面がおろそかになってしまっていたようであまり印象に残っていなかったのだが、映画のほうは、キャスティングが素晴らしく最後は涙してしまった。こういう「人情モノ」では子役のデキが映画を決めるとおもうのだが、この作品で放浪者の父の小日向文世の娘役の桜田ひよりが最高だった。エンドロールで流れたJUJU「東京」もジーンときた。小説と映画の印象がこうも違うものかと驚いたが、東野のこのシリーズはゼッタイ映画だね。

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