「オペレーション・クロマイト」(16年 韓国)
朝鮮戦争の連合軍(ほぼ米軍)の仁川上陸作戦の際の防諜戦を描いている。全く役に合ってなかったのがマッカーサー役のリーアム・ニーソン。北アイルランド生まれのカギ鼻の痩せ男にコーンパイプとサングラスは似合わない。グレゴリーペックのマッカーサー(77年米)の印象が強く残っているせいでそう思ったのかもしれないが。
南(韓国)のスパイのリーダー役で主役のイ・ジョンジェは格好良すぎ。同じ年に韓国映画「暗殺」では日本のクールなスパイを演じるなど日本ファンを増やしたあのイケメンのイ・ジョンジェだ。一方、北(朝鮮)の親玉イ・ボムスの、憎らしいほどの存在感がすごかった。広い額にややどんぐりマナコは忘れられない顔、「総理と私」( 13年~ 韓国KBSドラマ)での落ち着いた「偉い人」感が印象深い。
マッカーサーが成功率5000分の一といわれるオペレーション・クロマイト(仁川上陸作戦)にこだわったのは、大統領選のための米国民の点稼ぎ、つまりはノルマンディー作戦よもう一度の目論見があったとこの映画の中でも示唆されているが、うーん、そういうのもアリなのか。
「ラスト・ウイッチハンター」(15年 米)
「いつもの」ヴィン・ディーゼル大活躍のひとり芝居みたいだし、公開時の評判もイマイチだったのだが、このところ面白い映画に恵まれていないし、読書もちょっと一休み。朝から雨模様で出かけるのも大儀、カミさんは凝った料理に取り組んでいる様子でかまってくれそうもない。薄暗いリビングですることもなく、ネット動画でも覗いてみるかで「ラスト・ウイッチハンター」を早送りで見ていたら、映像がキレイ。で、最初からちゃんと見ることにした、ひとり映画会。魔女と魔女狩りハンターの戦いという、まあアホらしいストーリーなのだが、すばらしく良くできたCGと音楽。ヘッドフォンの音量を上げすぎて、見終わったあとに耳鳴りがするほど。結構ハマり込んでいたらしい。
機会があれば映画館の大画面と大音響で見たい。うん、最後にはヴィン・ディーゼルが格好いい車に乗って走り去るという「いつもの」ラストが変わることもないのだから、再見だからドキドキももはやないが、昔、何度も見てスジも結末もわかっている「エイリアン」や「バイオハザード」をまた見たがったそんな気分か。
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