2018年10月16日火曜日

ロバの耳通信「亜人」

「亜人」(17年 邦画)


同名の漫画を単行本(桜井画門13年~ 講談社、同年から漫画雑誌 good!アフタヌーンにも連載)で、10巻以上あるボリュームを飛び飛びに読んでいて、「死なない人間」の再生の仕組みとか「黒い幽霊ー例の包帯のバケモノ<これが単行本の印象深い表紙になっている>とか、まあ、普通では考えられないとんでもないストーリーを楽しんだ。なんでもできる漫画の真骨頂というところか。
アニメ化(16年 劇場版、テレビドラマ版)は予告編や番組紹介動画をチラ見して興味を持てなかったが、実写化されたということで早速。

交通事故に遭うまで自分が亜人だと知らなかった研修医の永井圭役を佐藤健、テロリスト佐藤役を綾野剛、厚生労働省の役人戸崎役を玉山鉄二と今ハヤリの若手男優を置いたが、配役はどうだろうか。自分が亜人であることに思い悩む役柄だからだが、いつも難しい顔をしている綾野剛を、テロリスト役をとらえどころのない佐藤健のほうがずっと良かった気がする。包帯のバケモノののCGはゼンゼン気持ち悪くなく、自動小銃や短銃がいかにもプラスチックのピカピカだったり(まあ、しょうがないか)、発射音が単調だったり、細かいところで手抜きすぎか。
結果、漫画のほうが面白かったが、実写版もまあ楽しめた。実写は漫画を超えられないのか。漫画の実写化では木梨憲武&佐藤健主演の「いぬやしき」(18年 邦画)が話題になっているようだが、さて漫画を超えることができているのだろうか。

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