2018年10月2日火曜日

ロバの耳通信「ジャッジメント・フライ」「ハイヒールの男」「ベルリンファイル」「闇刻の宴」「列車に乗った男」

この夏何度目かの大型台風。どこにも出かけられず、結局、GYAOに頼ることになってしまった。カーテンを閉め、雨と風の音を聞きながらの映画会。カミさんは一日中、本を読んでいた。

「ジャッジメント・フライ」(13年 米)
原題がChariot。チャリオットはアラスカに核爆発で港を作るという計画、もちろん実施されず。映画のなかでは政府による陰謀ということだけで、内容はあきらかにされていない。行方不明になっていた米のボーイング727に、本人の意思ではなく乗せられた8人の乗客がパイロットのいない飛行機を操縦し、ワシントンDC空港に降りようとする。ストーリーの合理性もあったもんじゃなかったが、舞台劇のような緊迫感が伝わってきて楽しめた。5点満点の3点


「ハイヒールの男」(14年 韓)
公開時に見たのだが、面白かった記憶がありまた見てしまった。ホントは女になりたい凄腕の刑事<チャ・スンウォン>の物語でハードボイルドとアクションを楽しめた。韓国の刑事モノは結構面白い。5点満点の4点

「ベルリンファイル」(13年 韓)
これも再見。ベルリンを舞台にした南北の謀略モノ。韓国情報局員<ハン・ソッキュ>と北朝鮮諜報員<ハ・ジョンウ>の韓国2大スターが渋い演技で良かった。ワタシ的には北のハ・ジョンウ妻役<チョン・ジヒョン ( 「猟奇的な彼女」01年、「デイジー」(06年)ほか>が、変わらぬ美しさで、彼女を見たいためだけにこの映画を再見したようなものだ。5点満点の5点


「闇刻の宴」(15年 邦画)
オムニバスホラーときた。観客を怖がらせてホラーなのだということを、監督も脚本家も忘れている。女優にギャーっと怖がらせても、それをハタから見ているだけだからわざとらしく、ただシラケる。
オムニバスは使える時間が限られているから恐怖を圧縮してめっちゃ怖がらせてほしいのだ。つまらない短編を詰め合わせても、上映時間のための時間稼ぎだと思われるだけ。6編らしいが、ガマンにガマンして3編を見て挫折。後半に期待なんかできない前半の倦怠感。5点満点の0点。時間のムダを保証。

「列車に乗った男」(02年 仏独ほか)
フランスの名優ジャン・ロシュフォールとジョニー・アリディのために作られた映画。昔のフランス映画の伝統のノワールの香り一杯。アウトローにあこがれる初老の元国語教師と落ち着いた暮らしを考え始めた流れ者が出会い、別れてゆく。ワタシ、流れ者役のジョニー・アリディの大ファンで、この映画も3度目かそれ以上。ジョニーは現役のロックスターで「あの」シルビー・バルタンの元ダンナのプレイボーイとしても有名。香港を舞台にした「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」(09年 仏香港)が特によかった。
「列車に乗った男」は派手さも、ジェットコースターのような活劇もない映画だが、ジワーっと、オトコの心に浸み込むような映画。ジャン・ロシュフォールもジョニー・アリディも昨年亡くなってしまった・・。5点満点の5点

2 件のコメント:

  1. 私もチョンジヒョンがタイプです。猟奇的な彼女、家にある。あれ何十年前かな。

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    1. チョンジヒョンは若い頃は可愛く、年を経てしっとりと美しくなりましたね。^^

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