
24時間365日を標榜しているために慢性人手不足になっている地方病院の若い医者が日々の医療に追いまくられ、大学病院からの招へいに気持ちが動く、という「よくありそう」な物語なのだが、後半の高齢のガン患者の看取りのところでは涙が出た。主人公と周りの人たち、特に妻ハルとの会話がとても軽妙で、優しい。こういう医者でありたい。こういう患者でありたい、こういう夫でありたい。

たくさんは語らない夫婦の日々の会話がなんともよかった「舟を編む」(三浦しをん 11年 光文社文庫)を思い出した。
両作共、本屋大賞を獲っていて、映画化もされている(「舟を編む」(13年)のほうだけしか見ていない)が、両作とも妻役が宮崎あおい。うーん、世間的には理想の妻の姿が宮崎なのか。うーん、嫌いだとは言わないが・・。
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