2019年2月11日月曜日

ロバの耳通信「アクアマン」「複製された男」

「アクアマン」(18年 米)

DCコミックスはあんまり、というか荒唐無稽過ぎて元々ゼンゼン好きじゃないのだが、2月8日封切りをタイミングにテレビのCMも始まったし、映画評もすごくいいのでネットで見てみた。そう、10日ほど前からネットに中国語字幕版に邦訳字幕の上書きでアップロードされていたのだ。配給元が大手のワーナー(ブラザーズ)だからネットもすぐに消されると思っていたのだが。

で、灯台守の男に助けられた半魚人の女ともうけた男の子が強い男になって正義のために戦うという、雪女+桃太郎みたいな話なのだが、ガマンにガマンを重ねて30分ほどで挫折。CGも音楽もいいんだが、お金払ってみる映画じゃない。アメリカンコミックのヒーローはやっぱり相性が悪い。
ヒーローの母親役ニコール・キッドマンがいつまでも変わらない若さだが今年51歳だと、うーん。

「複製された男」(13年 カナダ)

いちど見て、全然意味不明。何人かの映画批評やらネタバレ付きの解説を読んで、また映画に戻って、ああそういうことだったのかと「多少」の自分流の解釈ができた。主演のジェイク・ジレンホールが退屈で、さすがに続けて3度目はイヤだから自分の気持ちと折り合いをつけた感。

キーとなるのがドッペルベンガー(多重人格)と蜘蛛。初めのシーンで美女に踏みつぶされる蜘蛛、ラストでは妻は部屋いっぱいになっていた大蜘蛛。原題はEnemyだから敵ってことか。で、敵とは誰の事か。主人公にそっくりなもうひとりの自分か、それぞれの妻か、母親か。うーん、本当のことを書けば、ネタバレ解説を挟んで2度見たくらいじゃちっともわかっていない。

監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは「メッセージ」(16年 米)、「ブレードランナー 2049」(17年米)のような意味不明SFをわかった風にまとめるのがうまい。グダグダ書いたが、後味の悪さがピカイチの映画。

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