「トレジャーハンター・クミコ」(14年 アメリカ)
30歳を前に、上司から退職を勧められたOLのクミコ(菊池凛子)のお友達はウサギだけ。口うるさい実家の母から結婚を迫られ、職場では若い同僚たちの仲間にも入れない。クミコは、実話をもとにしたという「ファーゴ」(96年 米)のビデオの中の誘拐犯が雪の中に多額の現金のはいったカバンを隠したシーンを実際の出来事と信じて、アメリカに旅立った。
映画前半は、希望のない暮らしを送るネクラのクミコの暮らしが描かれ、後半は善意のアメリカ人たちが次々に出てきて宝探しをするクミコを助ける。
”映画を鵜呑みにしてアメリカでお宝探しで迷って死んだ日本人(コニシ・タカコ)がいるらしい”という都市伝説(wiki)に基づいて作られた映画らしいが、閉塞感だらけの暮らしから夢の世界に飛び出したクミコの気持ちはわかるよ。ポスターもすごく気に入った。壁に貼って、この映画とクミコを反芻したい。菊池凛子は好きじゃないが、クミコには惚れた。
「ヒットマン・ボディーガード」(14年 英)原題 Assasin
殺し屋(ダニー・ダイヤ)が、ギャングのボスの命令で自分が殺した男の娘(ホリー・ウェストン)と付き合うようになり、娘をボスから守るために闘うといういたって単純なストーリー。英映画らしく敵味方がはっきりしていて、結局守り切れず娘も殺され、殺し屋がボスに復讐、というところまでは予想通りだったが、ラストの警察の取調室のシーンは意味不明。
ダニー・ダイヤはとても殺し屋の風貌とは遠く、笑えばそこらのオッサン。最後まで見た理由は、ホリー・ウェストンを久しぶりに見たこと。酒場での殺し屋と娘の掛け合いは面白かったけれど、年とったねという印象。マドンナが初監督し話題になった(けれども売れなかった)「ワンダー・ラスト」(09年 英)という青春映画では溌剌としていたんだけどね。
見てはいないが、一字違いの「ヒットマンズ・ボディーガード」(17年 米中ほか)がNetflexのおかげで当たって、「ヒットマン・ボディーガード」はさらに影が薄くなったみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿