2019年10月18日金曜日

ロバの耳通信「テイキング・ライブズ」「境界線」

「テイキング・ライブズ」(04年 米カナダ)

ヒロインのFBIプロファイラーがアンジェリーナ・ジョリー、サイコの殺人犯がイーサン・ホーク、チョイ役ですぐに殺されるゴロツキがキーファー・サザーランドとこれ以上ない配役。タラコ唇のアンジェリーナ・ジョリーは好きな女優ではないが、この映画の中のアンジェリーナはセクシーでかわいい。イーサン・ホークもおもいきり異常者。DVDで初めて見て以来、何度目かの「テイキング・ライブズ」だが、よくできたストーリー展開と各シーンの丁寧な造りのセット、例えばサイコが暮らした隠し部屋などはよくできていて見るたびにドキドキ。
極めて個人的な好みではあるが、ケベック市警の刑事役(だから半分はフランス語)でイスタンブール生まれの仏俳優チェッキー・カリョ<「そして友よ、静かに死ね」(11年 仏)でロマ人(ジプシー)のギャングを演じたが、主役のジェラール・ランヴァンとともに、哀愁あるギャング役がメッチャ渋い。ジャン・ギャバンを思い出す・・>が良かった。
傑出したミステリー映画だと思うが、意外に評価は低い。まあ、映画というのは所詮、「好み」だから。

「境界線」(17年 アイスランド・米)

アイスランドを訪問中の若いカップルだけがなぜか、無人の街に取り残されるというある意味心躍る(うーん、ワタシだけか)映画。誰もいなくなったショッピングモールだから、服も食料もすべてタダ。車も乗り放題。どの家も住み放題。自分でメシの心配をしなくてはならない不便さはあるのだけれど、こういうの楽しいんじゃないかと思う。片方だけが残されるという暗いラストなのだが、アイスランドの大自然はとにかく美しい。行ってみたい、アイスランド。寒そうだけど温泉もあるし。
なぜ二人だけが取り残されたかとかそういう説明は一切ない。怪しげな説明をされればウソっぽくなってしまうからこのままでいい。

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