2019年10月7日月曜日

ロバの耳通信「バード・ボックス」「ザ・グラビティ」

「バード・ボックス」(18年 米)

見たら死ぬ”のキャッチコピーだけを標(しるべ)に、自分もアイマスクをしている感覚。手探りで、何かが出てくる、今に出るぞとオバケ屋敷の怖さ。何が出たか、何が怖かったか、ココでは明かせない。是非、見てくれ。サンドラ・ブロックと二人の子供が良かった。ワタシも彼らと一緒に、目隠しをして逃げた。
昨年末にヒットした映画がほぼ1か月でネットで見れる。なんだか、おかしな世の中になったものだと思うが、おかげでインフルエンザにびくびくしながら映画館に行かなくていいし、気に入ったところを何度も楽しめる。ただ、これでいいのかといつも思っている。

「ザ・グラビティ」(13年 独)

サンドラ・ブロックが宇宙に取り残された「ゼロ・グラビティ」(13年 米)に比べ、CG<コンピュータグラフィック>以外で競うところはない。つまりは「ゼロ・グラビティ」より、ずっとつまらない作品。
粒子加速器でブラックホールを作ったらそのブラックホールのせいで地球のコアが止まってしまいーどういう根拠かわからない、ここらへんを観客を納得するような説明をしてくれれば、よかったのに、地球滅亡の危機にーというパニック物。父子家庭の娘の非行やら、若い科学者の活躍やら、いくつかのサブストーリーが語られる。それらが段々とカタチを見せながら大きな映画の流れになり人々の愛と力で地球を救うーというのがパニック物の定石だとおもうのだが、脚本の甘さか「ザ・グラビティ」のサブストーリーはバラバラで時間だけが過ぎ、最後までどこにも集約することもなく途中で飽きてしまった。
「ゼロ・グラビティ」は登場人物はほぼふたりだけ、ステージも宇宙船だけという舞台劇のような設定で息をつかせぬ物語だったのに。

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